アウディA1 雹害 デントリペア 鈑金塗装
今年6月、埼玉県北部・群馬県南部に降った雹害修理です。今回の雹害は世界的に見ても酷い方だそうです。
動画見て頂ければ分かると思いますがアウディの硬いパネルがハンマーで殴られた様にボコボコに凹んでいます。
大切にされているお車がこのような姿になってしまい、オーナー様もさぞ悲しい思いをしたかと思います。
雹害の場合の修理方法としては
1.パネル交換 (ルーフ交換などは事故歴の対象になってしまう。)
2.鈑金修正 (特にルーフパネルは面積が広い為、歪みを抜く作業はとても難易度が高い。)
3.デントリペア (ヘコミの程度にもよるが塗装もせず元の状態に復元できる。事故歴もつかない。)
このような方法がありますがやはりベストな方法はデントリペアだと思います。
しかし、損傷の程度や塗膜の状態にもよります。今回の損傷は鬼も逃げ出す程の重症で雹害専門のデントリペア業者
でもお断りすると思います。たしかにこの深くて大きなヘコミを1つ1つ直し、かつ全体のバランスを取りどこから
見ても元の状態に復元するには技術力も大事ですが集中力や精神力が大きく左右します。一般の方は多分信じられない
ほどの繊細で地道で気の遠くなるような作業になります。しかし今回もデントリペアで作業致します。
今時の車は燃費や軽量化の為にパネルを薄くしたりアルミや樹脂などを採用して修理をするには
”鈑金屋泣かせ”の外板パネルになってきています。
輸入車は比較的国産車に比べて硬いパネルなのですが特にアウディは硬く、ルーフサイドの箇所は
裏からツールのアクセスは出来ず、塗膜が割れる程の深くて大きなヘコミでしたので苦戦しました(;^_^A
雹というのは真ん丸ではなく角張っていたりするので、大きなヘコミの中にシャープなヘコミが何個もあったりします。
ですので、鉄板が延びてしまっています。延びていると言うことは表面積が大きくなっているので膨らむかへこむかの
どちらかのペコペコした状態になっていまい、元の状態に戻すのがとても難しくなります。
延びた鉄板直すには”絞り”という特殊作業を行います。通常鈑金塗装の絞りは急加熱・急冷をして鉄板を縮めるのですが
デントリペアは塗膜を傷めてはいけないので別の方法で絞りをしていきます。
今回塗膜が割れてしまっているのでペイントはしますが何とかデントリペアで直す事が出来ました。
車種や損傷の程度によりますが、パネル交換の方がベストの場合もあります。
今回の雹害で未だにどこの業者も受け入れて貰えずお困りの方がいらっしゃいましたらお気軽にご連絡ください。
ベストなご提案をさせて頂きます。