Ferrari 488 フェラーリ488 リアクウォータ 鈑金 デントリペア
さすがにフェラーリだけあって外板パネルはスチールではなくアルミになります。一般的にアルミというとアルミ箔をイ
メージするので「アルミって柔らかいじゃないの?」って皆さんそう言います。ですが、アルミと言っても自動車に使わ
れているモノは「アルミ合金」なのでとても硬いパネルになります。これ程の損傷になると簡単に鈑金でというわけにも
いきませし、パネル交換になるとかなりの大作業になります。ですが、セノキモータースでは今回もオリジナルの工法で
復元修理を進めたいと思います。
まずは慎重にリアディフューザー・リアバンパーを外し、テールランプ・サイドステップなどを外していきます。
そして、パネルをヒーターなどで温めながら少しずつ作業を進めていきます。アルミパネルは硬いのですが
常温で強い力を掛けると(特に衝撃)、簡単に割れが入ります。ですのでアルミを修正する場合はパネルを
温めながらの作業が有効です。
何時もの事ですが地道で緻密な作業を諦めずに進めるとこの様になります。
難易度は今まで私が手掛けた中でもトップレベルです。鈑金塗装業者様やデントリペア業者様はここまでの修復はまず
不可能だと思います。なぜ不可能かというと技術的な事もありますが、メンタルが持ちません。余りにも難し過ぎて
”心が折れる”というやつです。そう私が言い切れる程の難易度なのです。自分で言うのもなんですが私はちょっとイカレ
てるので体力もメンタルも関係なくとにかく自分が納得行くまで追求するので結果的にいつも直す事が出来ています。
今回はバンパーの取付部分に若干の塗膜の割れ・サイドステップ及びホイールにもキズが有りましたのでペイント致し
ました。
オーナー様にも大変喜んで頂き感謝です。有難う御座いました。