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【専門店が解説】テスラ鈑金塗装が難しい理由

 

 

 

 

 

【専門店が解説】テスラ鈑金塗装が難しい理由

テスラ車をお乗りの方、あるいは購入を検討されている方からよくいただくご相談のひとつが「もしぶつけたら、どこで直せばいいのか?」という点です。実際、テスラのボディ修理・塗装修理は、一般的な国産車や輸入車とは比較にならないほど難易度が高いとされています。

本記事では、その理由をわかりやすくご説明します。


1. 特殊なボディ構造

テスラは、車両性能や安全性を最大限に高めるため、非常にユニークなボディ構造を採用しています。

たとえばモデル3やモデルYでは、高張力鋼とアルミのハイブリッド構造が採用されており、モデルSやXにいたっては全面アルミボディです。これにより軽量でありながらも強度を確保していますが、同時に、修理する側にとっては高度な対応が求められます

鉄のように単純な溶接では済まず、接着やリベット、アルミ専用のスポット溶接が必要になるため、専用設備と技術を持つ修理工場でなければ対応できない構造となっています。


2. アルミ素材の難しさ

テスラのようなアルミボディ車の修理では、**アルミ特有の“扱いづらさ”**が作業の難易度を一気に上げます。

  • 熱が広がりやすく、ちょっとした熱加減のミスで広範囲にゆがみが出る

  • 復元性が低く、叩いて直すことが非常に難しい

  • 鉄とは異なる溶接方法や工具が必要

さらに、アルミは金属疲労に弱いため、一度変形した部位の再利用には注意が必要です。これは、従来の鈑金修理とは根本的に異なるアプローチを求められるということです。


3. 色合わせが難しい塗装

テスラの純正塗装は、一般的な車よりも多層構造かつ独特な色味を持っています。

  • 環境負荷の低い水性塗料を使用

  • パールやメタリックなど、多層塗装による深みのある発色

  • 工場塗装と現場塗装では再現が難しい

そのため、たとえ小さなパネルの塗装修理であっても、隣接パネルとの色の違いが目立ちやすくなります。完璧に仕上げるには、高度な調色技術と熟練の塗装職人による仕上げが必須です。


4. 修理には認定が必要

テスラはグローバルで**「テスラ認定ボディショップ(Tesla Approved Body Shop)」制度**を設けており、以下のような条件を満たした工場だけが正規修理を許可されています。

  • 専用のフレーム修正機、アルミ専用ブース、診断機などを保有

  • テスラの修理マニュアルやアップデート情報にアクセスできる環境

  • 修理後の診断やキャリブレーションが正確に行える体制

認定外の工場では、構造修理はおろか、ソフトウェアのチェックや安全機能の再設定すら行えないケースもあります。


✅ まとめ:信頼できる専門店へ

テスラの鈑金塗装は、「パネルを直して塗るだけ」では済まない、非常に高度な作業です。素材、構造、塗装、そして電子制御すべてにおいて、テスラ専用の知識と設備、技術力が必要となります。

万が一、事故や傷ができてしまった際には、「近所の修理屋さん」ではなく、テスラ修理の経験と実績を持つ専門店にご相談されることを強くおすすめします


📍 当店(セノキモータース)は、テスラ認定ボディショップとして、アルミボディの修理や難易度の高い塗装も対応可能です。

大切なテスラの修理でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

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