🚗『車体整備事業者による適切な価格交渉を促進するための指針』のカンタンまとめ
📌 なぜこの指針ができたの?
板金塗装などの車体整備の料金は、保険会社が整備工場と話し合って決めるのが一般的。
でも最近は、人件費や材料費が上がっているのに、料金にうまく反映できていないという整備工場の声が増えている。
だから、整備工場が自信をもって保険会社と価格交渉できるように、このガイドラインがつくられた。
🧭 基本の考え方
板金塗装は高い技術と大きな設備投資が必要。
だからこそ、ちゃんとした料金をもらわないと、整備士の確保や育成ができなくなる。
修理内容や費用について、保険会社やお客さんに分かりやすく説明できることが大事!
✅ 整備工場がやるべきこと(9つ)
見積は自分たちで責任を持って作る → 保険会社にお任せしない!
人件費や物価の上昇をちゃんと反映した料金にする → 最低賃金や電気代の上昇データを使うと◎
修理時間は現実に合わせる → 状態が悪くて時間がかかるなら、その理由をしっかり伝える
「見積書」「作業記録簿」のフォーマットを活用 → 国が用意した様式を使うと分かりやすくなる
代車費用についてきちんと理解して説明する →「保険でどこまで出るか?」をお客さんに伝える
保険修理でも、請求はわかりやすく・公平に → 最初にわざと高く出したり、無理に値引きしないこと!
保険会社と意見が合わないときは、理由を話し合う → こちらの意見も丁寧に説明しよう
話し合いに時間がかかるときは、お客さんにちゃんと説明する → 修理ができない理由を伝え、選択肢を提示する
お客さんにわかりやすく情報提供する → 「どこをどう直したか」「なぜこの金額か」を丁寧に話す
🏛 国の役割は?
国土交通省は、整備工場の取り組み状況をチェックしながら、他の役所(公取委・金融庁など)とも連携して、実態をしっかり見ていく。
🎯 まとめ
この指針のポイントは、
**「整備工場が自信を持って、きちんと交渉するための土台をつくる」**ことです。
それが整備士の育成にもつながり、業界全体の元気にもなる、という考えです。